銀煙管の修理方法Part1~火皿・羅宇・吸口・四分一象嵌~
2014.12.27
・・・つーことで久々にやりがいと言うか修理しがいのあるキセルの修理方法、工程なんぞをご紹介したいと思います。キセラーの皆様お手元のマイキセルと共にご拝読願います。
![](https://www.italu-ya.com/blog/html/img/1522222456.jpg)
延べではありゃせんが、銀煙管ですなうむ。ラオは黒斑竹でしょうな多分。
吸口と雁首は銀地に四分一を巻き象嵌してあるモノとしては凝っていてかなり上物ですぞうむ。なにやらヤフオクで安く買ったというお客人。
今回の修理費の方が高いと嘆いておられましたが多分販売者の方眼力無しと多少キズ凹み見受けられるところによるかと。
でも考えても見てくだされヤフオクで売った者只の転売者にて作者さにあらず。仮に職人一つ作るとなればそれなりの金銭やむなし是即ち修繕も同様也。
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まずはバラシますぞ。
うーむグレー斑点模様に煮色された四分一が品高く美しい。
雁首のほうは良く手でさわるので銅合金の地色が見えてるね。
ラオも良く使い込まれ竹油で光沢が綺麗。
ちなみにラオとはラオスで取れる竹を使用していたからこう呼ばれる様になったとか。
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やはりここは中古品。雁首から火皿にかけ損耗激しす。見てホラ穴あき。アナーキーですよ。アナーキーin THE UKですよ。
火皿側の雁首見ると凹みが大きい。コレいわゆる吸い終り灰を落とすのに硬いザラ灰の角でコン!てやっちまってます。
キセラーの皆さん灰落としは専用の竹製のものならまだしもガラスとか金属の灰皿角で叩いちゃあいけませんよ。
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外見はなかなか綺麗だったんですがね。。。中の様子は想像以上。ヤニが相当溜まってらっしゃる。
外面似菩薩内心如夜叉とはよくいったもので・・・キセラーの皆様こういう女性には気をつけましょう~
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超音波洗浄っ
これでもか、やってもやっても滲み出てきます。
掃除結構大変でした。
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穴あきの火皿と亀裂の入った雁首をちょうど首の辺りで切り落とします。
御免!
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んで、新しく雁首部分と火皿を銀で作り、据えロー付けします。
この微妙な角度、カラゲ線も使えないし、ピンセットでも挟めないので何気に難しかった。
ロー付けって一瞬のズレが命取りになるからね。ロー付けのやり直しは劣化の元なので極力避けたし。
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酸洗い後でございます。
角度、横縦の位置、問題なくちゃんと付いてくれました。
四分一の煮色が飛んじゃって完全に銅色になってもうた。
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さあここからこの煙管専用道具達の出番です。
こいつ等を使って火皿の丸み調整や角度等を整形していきます。
ここの調整で刻みの詰めや、要は使いやすさが決まるところです。
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