新着記事 > 記事一覧 > Category: [修理] 12点の記事があります。
2023.11.01
青龍ペンダント
店の仕事と私事含め色々バタバタして10月はブログもインスタも全く投稿できませんでした。秋。やっと涼しく!を通り越して寒くなってきましたが明日からはまた夏日が来るらしい…。過去にも11月に夏日が来たのをちょうどディズニーランドで過ごしたのを憶えています。11月というのに園内の子供達が噴水みたいな場所で水遊びしていた。見出し写真は青龍ペンダントです。作ったのはもうかれこれ20年以上前になるオリジナル商品で、立川に店を出して4~5年目だったか近所のブティックホテルの社長にカスタムオーダーして頂いたモノです。手足をGold加工と、龍の頭と手にそこそこデカいダイヤモンド(何キャラか忘れた…)がドカッとセッティングされております。毎回、お店に来るとケア用品であるシルバークロスをガッしと掴み一度に10枚購入していく豪快な社長でした。ケア用品なので1枚購入が普通で20年近く経つが未だにこういう買い方をする人に出会わないですね…。それでこの青龍ペンダントを毎日シルバークロスで入念に磨いてくれているらしいです。それで先日、飼っていたオウムにこの青龍ペンダントを壊されたので修理してくれと持ち込まれました。15年以上経過しているので小傷こそあちこちにありますが毎日毎日手入れされていて表面はピカピカに光り、それでいて造形部分は深い燻しがかかっている。何とも言えない年季と使い込んだ感になんだか嬉しくなってしまいました。あ~毎日使ってくれてるんだ、毎日手入れしてくれてるんだ、と言わずとも青龍が語ってるんですね。もうこれはきっとお守りの様に大事にしているその持ち主とこの青龍ペンダントの間に当の生みの親なんぞが入る隙も無く感じてしまいました。というお話でした。                  
2018.05.15
バングル折れ修理
良く同じ修理が持ち込まれたり、同じ種類のものが売れたりと度々このシンクロ現象に遭遇するんですが、ここ最近はバングル折れの修理がシンクロしております。クロムハーツSBTバングルの折れ・・・ コディサンダーソン、ダブルアローバングルの折れ・・・ゴローズ金メタル付平打ちバングルの折れ・・・Motley・・・じゃなかったB'zのEN3バングルの折れ・・・バングルじゃなくても、こんなエジプシャンなブレスレットの修理もやっております。  バングル折れ詳細ページ→https://www.italu-ya.com/s_repfile_banglecut.html
2018.04.17
修理 リボルバー・スカル・ペンダント
リボルバーモチーフのペンダントの修理記録です。ちゃんと回転するんですよねコレ。トリガーガード部分も破損しております。子供の頃、駄菓子屋に売ってた火薬鉄砲思い出しちゃいました。輪っかになってる薬莢?の中に火薬が仕込んであって、それをリボルバーにセットする。火薬入りを1個だけ残してロシアンルーレットごっことか。そーっと友達の背後からパン!とか。撃った後の火薬の匂い。たばこチョコ咥えながら。 懐かしい・・・
2017.11.14
義眼リングのサイズ直し修理
義眼リングのサイズ直し修理をする際は、義眼を一度取り除かないといけません。メーカーやブランドで義眼の硬度や材質は様々。割と頑丈なものや、ちょっと工具が当っただけでパキッと割れちゃうものまであります・・・こちらはグレートフロッグの義眼リング。フクリンを起こして取ろうとしている所。ちょっと色っぽい義眼リング。クレイジーピッグだっけかなこれは。どこのブランドか忘れちゃったけど、こんなタイプもある。義眼パーツはドールパーツやブランド独自で作っている所もあり、上の透明な樹脂部分を取ったら底面に眼球のイラストが敷いてあるタイプなんてのもある。今まで結構いろいろなタイプの義眼をイジって来ましたが、この先まだまだ未知との遭遇があるかも試練。まあ大体のものなら対応できます。義眼モノの加工も承りま~す♪参考に→クレイジーピッグ・義眼リング・SV・サイズ直し修理加工
2017.07.19
ナスカン・クリップ内部バネ交換修理
「ブレスレットやウォレットチェーン金具の修理」といえば最も多く持ち込まれるのがナスカンやクリップの内部バネ交換修理ですね。経年変化によりどうしても中にあるバネに錆びが生じ劣化し折れる、またはバネ性が失われる。クリップの構造的に簡単に蓋を合わせた様な作りで密閉性がない為、中に水分が入り易く抜けにくい。また合わせの留め方が回転棒部分の突起部をカシメで潰して留める格好だから中のバネを交換する修理の度にカシメ部分を破壊しなければフタを開けられないのですよ。 バネ線の巻き方向や線径、バネを固定する両端の支点の切り込み位置もブランドやメーカによって様々。同ブランドでもアイテム違いで異なる事も。なので中のバネを取り出して形状を見てから各々に応じたバネを手巻きで作らなければいけないんですな・・・。クリップ本体と地続きで宝石や装飾が施されている場合なんかは溶接と関渉するので一度それらを外し、仕上げ時に再セッティングするのでどうしても手間ヒマ掛かります。パヴェびっしりなんかだともう・・・。HPでも料金幅¥8000~¥25000としてますが、モノによっては中芯棒が再度使えて本当に中の「内部バネだけを交換」すれば済む場合もありその場合は¥8000辺りの見積もりが適用されます。「内部バネ交換修理」っていうけど、メインのそこに辿り着くまでと締め括る仕上げに見えない付帯加工があるワケですが、まあ中々一お客さん何の説明無しでそこまで理解できる人も少ないっていうのもこれまた現実。簡単ではありますがこんなブログでも見て少しでもご理解頂ければと思う次第であります。      Repaired by ITALU-YA
2017.06.01
1930'sビンテージ・ナバホ・バングル・折れ修理
さあ本日6月1日。バングル折れ修理の記録でございます。1930年代のビンテージナバホです。約80年前のアンティーク物です。80年てすごいですね。ちなみに「ナホバ」と言う人がたまにいますが「ナバホ」です。Navajo。ナバジョでもなくナバホ族です。ネイティブアメリカンの「ナバホ族」です。  折れちゃってます・・・。銀板を裏板に当てて補強継ぎ溶接して直します。皆さまバングルの付け方にはコツがあります。バングル折れを防止する着脱方法  ターコイズも古いですし劣化しています。注意しながら覆輪をこじ開けていきます。慎重に~♪慎重に~♪  覆輪。フクリンと言います。石枠の事です。凄く薄いです。フニャフニャで再利用は出来なさそうですね。厚み0.2mmですよこれ・・・。今回はこの石枠も0.8mmに厚くして新規製作して交換する事にしました。このようにサイズ直し加工等の石付きアクセサリーの修理って一度石を外すことが多々あります。その時このフクリンが再度使えるかどうかで大きく修理工程がかわります。結果的にコストにも響いてきます。  バーナー当てて取ります。So beautifull fire of burner♪   0.8mmの銀板を用意。  2つのターコイズ枠完成。厚さ0.8mm銀板です。 お次は裏板様の銀板。こっちは1mm厚です。ノギス目盛読めますか?工業高校出なら読める?  亀甲縛りします。→ 溶接 → 酸洗い → フクリン2つも溶接 → 酸洗い → 切削整形 → 下仕上げ → いぶし 進みます。  → 佳境に入ってきましたターコイズのセッティング。  トントン♪コンコン♪慎重に~♪慎重に~♪   ポリッシュがけして完成です。ターコイズも無事割れませんでした。割れないように下準備する道具と知識。割らない技術と経験。ナチュラルターコイズ物やアンティーク物の修理でお困りの方いましたらご連絡お待ちしております。https://www.italu-ya.com/wrc_056.html Repair by ITALU-YA
2016.09.13
ヴィヴィアンウエストウッド・オーブウォッチペンダント・透明球体取れ(外れ)修理
VivienneWestwoodといえばこのオーブモチーフ。ヴィヴィアンウエストウッドでオーブウォッチペンダントの真ん中にある透明な球体が時計も取れてしまったという修理例です。いや~ヴィヴィアン懐かしいッスね~ 若い頃『SexPistols』に入れ込んでいた時期がありシドチェーンとかパンクスアイテム欲しさに原宿へグッズ買いに行ったなあ~ マルコムマクラーレンのギンガムチェックのスカートパンツ(っていうの?あの前と後ろに布がさがってるヤツ)買おうとして6万ナンボとかでうわ高くて買えねぇwとかね・・・。こんな感じ。時計とは反対側の透明な球体が取れちゃったという修理でした。これとは別件だけど同ペンダントで上の十字架みたいな所が折れちゃったって言う修理もやったな確か。真ん中の丸い部分をばらす。このガラスみたいなの素材は不明。水晶かガラス系か樹脂系かいずれかで削りだしで作る。パンクス気取ってた時期って安全ピンTシャツとか鋲付きリストバンドとか買うと高いから何気に自分でDIYしてた記憶がある。全然デストロイしてないし・・・今回は樹脂系素材で球体を作りました。結構硬くて削りだすの大変だった・・・ヴィヴィアンちゃん修理完了。こうして書いてると色々思い出すなあ~ ピストルズ再結成ライブはチッタと武道館両方行った。武道館は前座に確かハイロウズ。チッタは頭にDrマーチン降ってくるし酸欠になる子続出だし超激アツだった。。。  ・ヴィヴィアンウエストウッド・オーブウォッチペンダント・透明球体取れ(外れ)修理→https://www.italu-ya.com/wrc_043.html・修理&カスタム履歴→https://www.italu-ya.com/s_repfile.html
2016.03.21
~リペア&カスタム~ クロムハーツK22ナローVリング・サイズアップ
最近よく他ブランド物の加工が相次いでよく問い合わせられる。他店でよく断られて持ち込まれるケースが多い。様は問題児がウチに持ち込まれるといった駆け込み寺な感じでも人のお役に立てればコレ幸いという事でご紹介していきます。クロムハーツのK22ナローVリングのサイズアップ加工。18金じゃないんだコレが。22金なんて使ってるんワケなんですね。しかもサイズアップときた。まずは既存継ぎ目があるかチェックしつつ、ぶった切る。で、サイズアップ分広げる。K22なので費用は1号でもアップが上がると大きく変わる。その分追加する地金が増えるから。リング形状も影響する。しかもこのボリューム。時価相場でも変動しますねウン。地金を挟み込み、金差しロウ。これは加工全般に言えることだけど必要地金分にはプラス余剰分を含めないといけないという事です。例えば5号サイズアップするのに5gの金が必要としましょう。実際は1.5~2倍の金材料7~10gないと加工でけへんのです。良く見るとはみ出てますね余剰分が。ここを後でカットしたり切削するわけですから。それをクズ言いますがこのクズをまた使えるようにするのにもコストかかりますからね。青いバーナーの火、キレイやわ~。。。余剰分は大きくカッとして、さらにヤスリでツライチになるまで削ります。加工内容や参考価格は↓もご参考に。クロムハーツ・K22ナローVリング・サイズ直し修理加工→https://www.italu-ya.com/wrc_007.html
2015.09.28
ティファニー ヘルメスの杖キーリング 修理
ここ最近立て続けに同じ内容の修理が重なった。ティファニーのヘルメスの杖モチーフのキーリング。このマークって校章や医療関係の紋章などに使われる図柄だ。もともとギリシャ神話で登場するゼウスの子ヘルメスが持つ杖とされているもので杖自体の名称はギリシャ語でケーリュケイオン[κηρύκειον:kērukeion]、ラテン語でカデュケウス[caduceus]とも言うらしい。まあこんなウンチクどうでも良いんだけど、短期間で同じこのキーリングが同じ箇所が壊れたという修理の依頼がきたので書き留めて置くことにした。破損箇所は羽と羽の間にある丸い玉が根元から折れるというもの。キーリングだけに多分家のカギや車のキーなんかを付けて振り回される重みに耐えられなくて折れたんだと思う。赤丸が銀素材を挟み込んで溶接した修繕箇所。もともとここに空隙がありキーリングと本体を繋ぐ部分が玉のくびれた細い部分のみなので重みで左右に振られ金属疲労を起こし折れるという風に至ったんだと思う。依頼全て同じ箇所で壊れていたので強度計算がされていなかったんでしょう。ディティール的にペンダントの様な感じが受けたのでキーホルダーとして流用した結果なのかもしれない。でもなんか、腐っても鯛じゃないけど厚みやサイズ感、造形センスが流石ティファニーと思った。ジェンセンのムーンストーンリングを手に取ったときのいろいろな角度から見てずーっと触っていたいという感じを受けた。・ティファニーキーリングの修理事例:https://www.italu-ya.com/wrc_004.html
2015.05.23
クロムハーツ・サングラス修理 ~Chrome Hearts Sunglasses Repairing~
また×3サングラスの修理入りやんした。その数日前もメールでサングラス修理のお問合せ。まあ双方某有名ブランドのクロムっていう所です。なんすかね、本当にSHOPでは修理対応してくんないのかな?メールの方はお見積りしてその後リアクション無いんで修理代金見てスルーってやつっぽいですが。これだけは言わせてください。サングラスのテンプルとフレームに双方食い込んでいる微細な銀製のヒンジ金具。表の飾りはシルバーでも理解できますよ。なんでウチッ側のヒンジ金具もシルバーにしたっ?しかも結構繊細な厚み寸法で作っちゃってるんで、もう毎度の強度が…ってヤツです。「やっぱホラうちってクロムの心が分かってるビッグなブランドじゃん?、だからヒンジ金具もやっぱシルバーっしょ?」みたいなノリなんだろうけどさあ…。でもなぜかフレーム素材は樹脂、テンプル内部の芯はステンレス。フレームもALL、スィルバー!ってんなら分かるけどさあ…。昨日もナスカン内部バネ折れ修理の問合せあったし…この角度もまた微妙なんだわ。ここの角度とテンプル立てた時の側面がフレーム面に直角にビタで付く様に持ってこなければならない。まあ元々クロムの社長って大工だもんな。今、ボクティンも我が家をリフォームしてるので断言できますがモノ作りってデカイほど簡単ですっ!微細な物ほどコンマ数ミリの世界で誤魔化せないし、集中力が必要だし神経擦り減らすね。だから思うんだがスイスの時計職人が大工やったら簡単に出来ると思うし、精度の良い家作るんじゃないか。でも逆に大工が精巧な時計の修理は簡単に出来ないと思うよ。垂直に穴あけしなけりゃテンプルが垂直に可動してくれない。ヒンジ金具の修理。その破損範囲や状態、金具の固定方法などで変わるけど、2~3時間で出来る修理じゃないんです。片側で1日~、両方なら2日以上は大体かかる。だからどうしても修理代金もそれ相応になるんです。修理お考えの方おりましたらご理解ください。宜しくお願いします。飾り部分側のヒンジはまあSILVERでOKとして、受け側はステンじゃダメだったのかなあ~?でなけりゃもうちょっと強度のある寸法にすればいいのになあ。ウチで修理する時はどうせ一回バラして、ヒンジ部分なんかも1から製作するので許される範囲の中で強度のある寸法を考えます。だって修理して使ってたら、また壊れた!ってテンション下がるもんね~~