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2014.12.28
銀煙管の修理方法Part2~火皿・羅宇・吸口・四分一象嵌~
全国のキセラーの皆様ンパンパしてますか~ 銀煙管の修理方法パートトゥーでございま~すさあロー付け溶接も終わったのでここから煙管の大切な部分。雁首、火皿の整形といくのですが、まずは、調整ロー盛り部分全体の整形をヤスリんこで切削していきます。煙管専用道具で火皿の円を整えるのと内側の地肌を滑らかにする為に加工していきます。雁首の角度なんかも何気に調整。これキセル専用道具たって売ってまへん。これもぜんぶ作るんやで~こんどは雁首の調整~ コレも自作、職アンド人たるもの道具自分で作るんは当たり前やで~中のパイプ断面の形状や地肌を滑らかに整える。こういうところに引っかかりがあるとタバコの葉である刻みが残ってまうのよ。特に小粋は葉が細かく刻まれてるんで。あと葉の詰めや灰落としにも影響する。お次は外側をヘラがけしていく。銀という金属は柔らかいのでこのように加圧して”締める”そうすっと表面が固くなりキズもつきにくいし、光沢も増すんどす。銀も四分一部分もおヘラがけ。結構腕力?指力?使うから疲れるね。四分一て銀に比べて硬いんだよね。銅が多い合金だから。その名の通り、銅が四割、銀が六割。上四分一がの逆。その他色々な割合の四分一がある。研磨→バフがけ→脱脂と作業は続く。んで・・・でたーー!鳥取県の喫茶ルノアールの店長ツバ入りメロンソ-ダだアアアア!・・・・・・・・・伝統工芸煮色、銅の色上げには欠かせない謎の液体どえす。硫酸銅とか緑青とかもう毒しか入ってませんはい。でもこれが四分一ちゃんを生まれ変わらせるんですっ!投入っコレ見てるの楽しいんだよなあ~ デヘへ~だんだんと銅色だった四分一が黒っぽく変わって来るんだよ~ デッヘへ~分かるかなあ~ ダッハハ~ホラ見て、この色!渋くない?渋いよね~~ だから四分一って言うんだっつーのー!(*´∀`)エヘッ*不思議だね~ 化学式書こうと思ったら大変だなきっと~吸口、ラオと組み立ててと・・・完成ーっ!!雁首のほうがまだ新しいからちょっと四分一光沢&グリーンがかってるかなあ。まあ使ってけば馴染むでしょう。やっぱこの煙管カッコいいなあ。あとでお客さんから聞いて気付いたけど吸口に乱れ桐紋入ってるし。あー 何か達成感ある修理でしたー!じゃ、さいなら~! ~ Fin ~
2014.12.27
銀煙管の修理方法Part1~火皿・羅宇・吸口・四分一象嵌~
あ~増税前で色々雑務やらめんど~(怒)送料なんか超ハンパんなっちゃって¥672とか。740円税込¥777て確変か!・・・つーことで久々にやりがいと言うか修理しがいのあるキセルの修理方法、工程なんぞをご紹介したいと思います。キセラーの皆様お手元のマイキセルと共にご拝読願います。延べではありゃせんが、銀煙管ですなうむ。ラオは黒斑竹でしょうな多分。吸口と雁首は銀地に四分一を巻き象嵌してあるモノとしては凝っていてかなり上物ですぞうむ。なにやらヤフオクで安く買ったというお客人。今回の修理費の方が高いと嘆いておられましたが多分販売者の方眼力無しと多少キズ凹み見受けられるところによるかと。でも考えても見てくだされヤフオクで売った者只の転売者にて作者さにあらず。仮に職人一つ作るとなればそれなりの金銭やむなし是即ち修繕も同様也。まずはバラシますぞ。うーむグレー斑点模様に煮色された四分一が品高く美しい。雁首のほうは良く手でさわるので銅合金の地色が見えてるね。ラオも良く使い込まれ竹油で光沢が綺麗。ちなみにラオとはラオスで取れる竹を使用していたからこう呼ばれる様になったとか。やはりここは中古品。雁首から火皿にかけ損耗激しす。見てホラ穴あき。アナーキーですよ。アナーキーin THE UKですよ。火皿側の雁首見ると凹みが大きい。コレいわゆる吸い終り灰を落とすのに硬いザラ灰の角でコン!てやっちまってます。キセラーの皆さん灰落としは専用の竹製のものならまだしもガラスとか金属の灰皿角で叩いちゃあいけませんよ。外見はなかなか綺麗だったんですがね。。。中の様子は想像以上。ヤニが相当溜まってらっしゃる。外面似菩薩内心如夜叉とはよくいったもので・・・キセラーの皆様こういう女性には気をつけましょう~超音波洗浄っこれでもか、やってもやっても滲み出てきます。掃除結構大変でした。穴あきの火皿と亀裂の入った雁首をちょうど首の辺りで切り落とします。御免!んで、新しく雁首部分と火皿を銀で作り、据えロー付けします。この微妙な角度、カラゲ線も使えないし、ピンセットでも挟めないので何気に難しかった。ロー付けって一瞬のズレが命取りになるからね。ロー付けのやり直しは劣化の元なので極力避けたし。酸洗い後でございます。角度、横縦の位置、問題なくちゃんと付いてくれました。四分一の煮色が飛んじゃって完全に銅色になってもうた。さあここからこの煙管専用道具達の出番です。こいつ等を使って火皿の丸み調整や角度等を整形していきます。ここの調整で刻みの詰めや、要は使いやすさが決まるところです。 銀煙管の修理方法Part2 >>