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本日、仕事納め
2018.12.31


2018年、本日仕事納めでございます。
今年も沢山のオーダー、お買上げ、修理、リメイク、カスタム・・・etcを頂き本当にありがとうございました。

1年あっという間でしたが、今改めて思い返すと色んなお客さんとの新しい出会いがあり今しみじみ思い出しております。

・タイピンの修理
仕事面や技術面でも色々、発見や反省ありで、20年以上経ってもまだまだ未熟だなと思い知らされます。

このタイピン修理もね、実はシルバーじゃないんですよね。
銀でも金でもない。でもポツリと「娘から貰ったもんだからねえ・・・」と。
なんだかこのセリフを妙に憶えております。自分にも娘がいるからでしょうか。

アクセサリーの価値っていうのは、その物の価値だけじゃ決して無い。
他人から見たらどうってことのないガラクタでも、当人からしたら一言では言い表せない無限の価値があるんですよね。娘。大変ですよ。心配させたり。生意気なこと言ったり。でも娘なんですよね。その言い表せない一切の事。
まあそんなものを修理させて頂き、喜んで頂ければこの商売やってて良かったなあなんて思える瞬間でしょうか。

・コーヒー豆
「今レジの中に万券ある?」
1万円札を手渡すとおもむろに床に置き、
「この1万円札踏んで。踏んでみて」
「・・・いや、ふ、踏めないですよ・・・」
・・・
もうね、今年一番インパクトのある思い出です。15年店やってきて初めて。
久々にこういう先輩と会いましたね。
繊細なインテリジェンスと熱血さをあわせ持った、銀座で1杯8万円(最高)のコーヒーを出すミカフェートのトミタ福社長。

ご来店時にプレゼントしてくれました。ありがとうございます!!
左の方はペットボトルですが、右はビンですよ。シャンパンにしか見えません(笑)

トップ画像のミルはドイトゥン豆を我が家で挽こうとしている所。いやいや、コレがメッチャ美味い。
まずフルーティー。クリア。雑味が無い。これまでコーヒーなんて粉で種類も何も気にしなかったけど、こんなに違うんだ!とこれを機に豆にハマりだしちゃいました。

まあ冒頭のやり取りは、貨幣経済について熱く論じ合っていた末の出来事だったんですけどね。
いや良いですね。こういう本気さ。熱血さ。本気で生きてる人は魅力あるし面白いですねやっぱり。

https://www.mi-cafeto.com/

・かつてのスタッフ
ついおとといの事ですよ。
フラーッと入店してきたのが、ん?なんか見た顔だなと思いきや、以前ウチのスタッフとして働いていたセリカ嬢が来店してくれまして。ウチ辞めてもうかれこれ8年以上になるかな?

お~!久しぶりだな~!どうした?と問うたら「以前ここでの沢山の迷惑を謝りたいと思いまして」と。
・・・はて?と思いながら、記憶を徐々に辿っていくと、まあ色々そりゃあるって話で、当事平成生まれの二十歳そこそこの小娘ですから、まあ何と言うか、おっちょこちょいな部分もあって店の物壊しちゃったりね、自分が担当しているお客さんの修理対応を結局できずにお客さん怒らして帰っちゃったりとかね。でも、彼女の通勤自転車のサドルが無くなり、その代わりに店にあった背もたれ事務椅子を強引に備え付けるというカスタムをしたり、店の前でシースルーのタイツをはいたホームレスが警官に手を引っ張られながら糞尿するという壮絶な光景を一緒に観察したりとか楽しい思い出も含め甦ってくるもんでしてね。

まあでも、スゴイなあというか。偉いなあと。
誰しも、自分の失態を曝け出した過去のバイト先や勤務先や人物ってあるモノですが、そこへ面と向かって会いに行くというのはけっこう勇気がいるもんで中々コレできるもんじゃないですよ。

いやさすが、そこは女の強さか、結婚して苗字も変わり、2時の母となり、立派に育児とアクセサリー関係の仕事を続けているのでありました。いやでも以前のスタッフがこうやって遊びに来てくれるって嬉しいもんですねえ。

・べっちょのお姉さん
今年11月頃だったか、ある人へのプレゼントを探してて、このブレスレットなんかちょうど良いので写真撮って良いですか?と聞いてきた中年女性が来店した。
実は前日もこの女性は来店し「ここ長いですよね?え?もう14年になるの?前から気になってて入ろう入ろうと思ってて今日勇気を出して14年目に入りました!」みたいな事を言い結局買わずに帰っていったので、ひやかし客だろうと思いやんわりと断った。

次の日もやはり来店してそのブレスレットをじっくり見て、さわって、プレゼントなのでお友達にも相談したいと言い買わずに退店。流石にこれ続けられると迷惑だなあと思い次来たら帰れオーラ全開にしようと思いきや、次にはちゃんと買ってくれたので、徐々に会話を進めると、凄く近所で実家は昔質屋さんでね、と話していく内にあの知る人ぞ知る「板谷バカ三代」に登場するベッチョのお姉さんという事が判明し「ええー!そうなんですか!」と驚愕した。
また地域に詳しいので親友のセージさんの事も詳しく知っており「みんな良い子達ばかりなのお~!」と本中に書かれている事のほとんどが事実だというのも分かりさらに驚愕と面白さで今年一番、非常に楽しかった。

板谷バカ三代 「板谷バカ三代」シリーズ (角川文庫)

まあこれはここ立川という立地ならではのお話になっちゃいますが、登場人物の誰それがあそこで何々をやってる、とか聞けるのはここ立川の出店甲斐というか特権でしょうかね。
昔ながらの古い人情みたいなものが流れてた町だったんだなあ~と。

いやほんと何気に色んな出会いが面白いです。
来年もこんな面白い出会いがあれば良いなあ~なんて期待しながら今年最後のブログを締めくくりたいと思います。



 

 

 





2018年は沢山のご注文、誠にありがとうございました。

2019年も銀細工職人の店・造屋(いたるや)をどうぞ宜しくお願い申し上げます。



年始は1月7日より通常営業いたします。





2018.12.31 14:16 |
| PL | 造屋