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2018.05.31
オーボエペンダント&ブローチ製作_仕上げそしてアッセンブリ編_STEP3
組み上げた銀製のキーとパーツ群を磨き上げていきます。そーっと・・・あまり強く押し当てるとバビン!ってキーが曲がっちゃうからっ。研磨して、変色防止も含めパーツ類全体にRhメッキをかけます。黒檀ボディに組み込んでいきます。細かな調整や細部の仕上げが結構時間かかります。実使用に耐えうるように強度も考えながらしっかり留めていきます。完成!ブローチとしても、ペンダントとしても使えます。全長約7cm。大人の手の人差し指くらいですね。オーボエペンダント&ブローチ製作 完。いやあ、結構日数をかけて製作しました。本当に作り甲斐があったし、本当に勉強になった。そして楽しかった。何と言っても黒檀という材と銀の光沢がこれほどマッチするとは思わなかった。黒檀が持つ硬さと気品の様な物がきっと貴金属である銀とあうのでしょう。全ての記事に目を通して頂きありがとうございました。See you next time♪
2018.05.15
オーボエペンダント&ブローチ製作_パーツ編_STEP2
さあっオーボエのパーツ製作編でございます。キー?というんでしょうかね、この小さな指で押さえるパーツ。ほぼ1mmです。黒檀ボディに対して全体のバランスを見ていきます。これは・・・パイプとパイプを繋ぐバーの様なモノ。設計図を見ながら、少しづつ組み上げていきます。あれやこれやのパーツも用意していく・・・なんとなくカタチに・・・そしてこの大きなキー達!これらは動くようにしたい!いやせねばならぬ!キー同士の当たる感じも考えねばならぬ! とりあえず Setting, and checking.こっち側も伸ばしていく~まだまだ全貌は見えぬ!もう・・・そろそろ?キーの中にはですね、真ん中に穴?というか窪みがあるのがありまして・・・やはりそれらも再現したいというのがアソビゴコロのオトコゴコロ。クランクみたいなBLOCKもある。忘れてはいけません。ブローチでもありながら、ペンダントでもあるのです。なのでバチカン金具も One Off Making.こっちはブローチの針側のパーツ。こちらも One Off Making! 必要な役者たちは揃いました。あとは彼等を研磨、仕上げていき、そしてひとつに組上げていきます。 オーボエペンダント&ブローチ製作_仕上げそしてアッセンブリへ編_STEP3へ
2018.04.30
オーボエペンダント&ブローチ製作_黒檀編_STEP1
以前にオーダー頂きました、楽器のオーボエをモチーフとしたペンダント兼ブローチの製作歴です。全158工程、45パーツあるなかなか作り甲斐がある、いやかなりの製作でした!デザイン設計図、ラフスケッチまずはオーボエの本体であるボディ部分を黒檀材で作っていきます。旋盤の要領で形作っていきます。粗削りから・・・段々と・・・ライン、造形を整えて・・・細かい仕上げをしていくと光沢が出てきます。とりあえず完成。細部を手入れします。チューブ側?の造形も仕上げます。オーボエペンダント&ブローチ製作_パーツ編_STEP2へ
2017.06.16
インディアンジュエリー・ナバホ・ターコイズバングル・カスタム製作【後編】
さあインディアンジュエリー・ナバホ・ターコイズバングル・カスタム製作【前編】の続きです。ヨイショ、ヨイショとローラーがけしていきます。だんだん、ダンダン、長くなります~かなり長くなってきました。3等分します。整形も。バングル状に曲げていきます。3mm厚なんで結構硬いですね。ここでも腕力が必要です。ターコイズの石座。既存のフクリンは使えなかったので新しく作り、台座の上に乗せて溶接です。スリットも一本一本糸鋸で入れていく。ここはどちらかと言うと集中力でしょうか。バングルと石座を溶接。ターコイズの石留め。割れないように気を付けながらセッティングします。完成です。  https://www.italu-ya.com/wrc_064.html  making by ITALU-YA
2017.06.16
インディアンジュエリー・ナバホ・ターコイズバングル・カスタム製作【前編】
TurquoiseNavajoBangleのカスタムメイキングの記録です。スリーワイヤータイプのナバホバングルのお持込み。本体もターコイズも結構アンティークに経過しております。2本のワイヤー部分が折れちゃってますね...。良く見ると継ぎ修理痕が幾つもあります。ちょっ~と継ぎ幅が狭い気もしますが。。。長く愛用されている証拠。良いですね。こういう感じ好きですよ。まずターコイズから外していきます。割らないように注意。。。Ohhh~黒いっ?!中のオガクズも古くなっております。石座をバングル本体より取り外します。(それにしてもバーナーの火と耐熱レンガって何でこんなに美しいんだろう…)石座だけ綺麗に取るつもりだったんですが、継ぎ修理されていた箇所がやはり簡単に壊れちゃいましたね…。ターコイズも良く見るとイイ感じに経年劣化しております。バッキング(ターコイズの茶色い台座部分)だけ残ってターコイズ層取れちゃってるとこもある・・・お次はバングル本体を作っていきます。6mm角銀棒を用意。角棒をヨイショ、ヨイショ、とパスタマシンの如く少しづつ薄くつぶしていく作業です。ローラーがけと言いますが、厚い銀板なんかを薄くするときなんかは結構腕力が必要です。・・・というわけで、続きは後編へhttps://www.italu-ya.com/blog/html/art/00068.html
2017.04.20
Manta's pendant
マンタのペンダント。エイです。正式にはオニイトマキエイって言うらしい。エイとマンタの違いは毒針を持ってるか否か、口が裏にあるか前にあるか何れも前者がエイ後者がマンタらしい。あと回遊して小魚やプランクトンなんかを食べてるのがマンタだと。基本エイは海底の砂地を這いながら貝なんかを食べてるみたい。WAXでは作りません。打ち出しです。どうしてもWAXだと銀面の表情が均一になっちゃうというか、ツルッとしすぎるというか。細かなボコボコ感が無くなっちゃうんだよね。またWAXでそのボコボコ感を出そうとするとな~んかわざとらしくなるというか、しっくりこないんだよな~・・・基本的に人間の肌もそうだけど生物の皮膚や外殻って面ツルじゃない。ボコボコしてるし皺や亀裂が無数に入っていてそれは生命活動に必要な機能と構造であり結果それが生物たらしめているし、人がその姿形を見たとき「生き物っぽさ」と捉えると思う。例えば初期のCGアニメと近年の作品とはその表現力に雲泥の差がある。服の繊維、髪の毛や皮膚の描写がほぼ実写。それに一見無駄と思える表情や目の動き等がリアルさを増しもうそこに一人の生きている人間が居る。なんというかフワリ感というかゆーっくり空を飛んでいる感じをだしたかった。 でてるかな~? むずかしいね~作るって・・・今度はヤスリで削っていく。切削。摺るんじゃなく切る。切削(せっさく)って言うね。まさに切るからこういう字なんだよね。マンタっぽくなるようにヤスリがけしていく。打ち出し面を全て殺さぬよう気をつけてヤスる。マンタっぽく。マンタっぽく。 いや~楽しいね~♪キサゲがけ。場所で使い分ける。キサゲがけすると圧がかかり光沢が出る。光がヌメッと反射させたい所にキサゲがけしていく。あそうそう、何て言うの尻尾の左右にある玉袋みたいの。ここは毛彫タガネで線彫り後ヘラ仕上げしました。    OrderMaking by ITALU-YA
2016.08.15
1960's OldkingmanTurquoise & HOPI design
夏休みもアッというまに終わり本日より通常営業です。宜しくお願いします。家のDIYリフォームがあるので遠出はせず近場でノンビリ過ごしました。子供達とプール行ったり、家で映画見たり、動物園行ったり、隠れた名店焼肉Mにも行けたしおまけに久しく一人でパチスロ意気込んで2千円負けるというショボイ結果でしたが充実した休暇が取れ小生満足です。やっぱいいね近場でのんびりって。幸せって別に遠くにあるんじゃないみたいなね。人って案外夕方4時頃グッドなタイミングで珈琲とクロワッサンマフィンを食べるというなんでもないような事が幸せだったと思う。夏といえばターコイズなので以前オーダーメイド製作した1960'sオールドキングマンターコイズを使ったペンダントです。ホピ柄で山や樹、河を表す模様をデザイン。20ct以上あったと思う大粒。オーバーレイで切り抜きますよんフクリンもスリットを入れて 溶接しますミレニアムファルコン号ぽくね?バチカンもしっかりコンコンとタガネで留める finish             OrderMaking by ITALU-YA
2015.10.24
OrdermadeHistory No.161:打ち出しの桔梗とサンゴのペンダント ~製作過程~
OrdermadeHistory No.161:打ち出しの桔梗とサンゴのペンダント:https://www.italu-ya.com/wa_161.htmlサンゴはお持込みです。濃い朱赤で果実のように綺麗でしたね。長楕円の形で3個ほど。う~ん・・・どうやってデザインに組み込もうか・・・以外と悩む。。。桔梗は打ち出しで作る。この技法は銀板をタガネを使い打って締めながら整形していくので、使い込むほどに艶やかな銀面と燻し銀のアンティークな風合いが出てくる。まだこの段階でもサンゴの位置決めかねてたんだけど、とりあえず桔梗の土台はほぼ完成。放射状にそれぞれサンゴをセットするようにした。各サンゴの形に合わせてタガネを使い台座を形成していく。ネックレスとして。サンゴの美しさを際立たせるように桔梗の燻しを若干濃くして完成。
2015.05.13
Y.E.S.[腕時計:イエスウォッチ] バンドカスタムオーダー
以前、請けたY.E.S.の腕時計カスタム。バンド部分をSILVER素材で、デザインはHOPI模様です。いや、何かイエスのケースデザインとホピのシンプルなトライブ模様が異様にマッチングするんですなコレが!美しいです。腕時計のバンド部分ってカチッと留める金具がありますね。あれもこのバンド専用にシルバーで製作します。フィット感を求めつつ留めたいのでタイプは「中折れ式」を選択。まあ、あれですよね、一昔前に金の喜平ネックレスなんかに良く使われたタイプですが、なんつーか・・・もうちょっと、ましなネーミングなかったんかい?と・・・。電話でパーツ注文する時も電話口でご丁寧にオネーちゃんがこの名称発するわけなんすよ。言うこっちも嫌だけど、セクハラパワハラうるさいこのご時世に「コレは大丈夫なんかいっ!?」と思わずツッコみたくもなるもんでして…。インディアンジュエリーではお馴染みの精霊ココペリをオーバーレイにて製作。ちなみにココペリってネイティブ・アメリカンの人では無く商人、つまり攻めて来たヨーロッパ人、という説もあるみたいでして。実際の所どうなんだろ?なさけ無い名称の留め金具部分のヒンジ部分の加工。精霊ココペリ。二人笛を吹いております。初めからこういう腕時計。っていうくらいバランス良いなあ~いやあ~イエスの腕時計はホピ柄がよく合う!っていう事を思い知らされたカスタムメイクでした~
2014.11.01
銀煙管の作り方Part3~鯉の滝登り図~
約8寸銀延べ煙管、鯉の滝登り図。PRAT3伝統技法である色上げをしていきます。鯉は黒四分一を使う。四分一に赤銅を混ぜて色上げすると茶グレーっぽくなる。銅合金も全て一から作る。初めに研究して作った人は偶然できたのか。努力したのか定かではない。紅葉は素赤(銅)家紋は赤銅(三分)鯉は黒四分一下の小さい紅葉は真鍮素赤の紅葉は緋銅にしなければならない。赤銅は金性が多くなるほど黒くなる。使ったのは三分。真っ黒っていうより紫がかった黒なので「烏の濡れ羽色」という表現をされる。だから別名「烏金」(からすがね)ともいう。四分一は別名「朧銀」ろうぎん、おぼろぎん。それぞれのパーツを本体に取り付け加工する。それからこのメロンソーダで煮るのである。そこらへんにあるファンタのメロンソーダではダメで鳥取県鳥取市南吉方3丁目にある喫茶ルノアールのメロンソーダに店長の唾入りでなければぜったいダ・・・緑青と硫酸銅です。劇薬です♪そんなこんなで・・・完成です。緋銅の赤も綺麗に出てます♪今回のご注文は本当に勉強になりました。銀延べ煙管・鯉の滝登り図 Fin